熱交換器では、閉塞防止のため、設計時に伝熱面を過大に増加させ、おおきな余裕代をとっていましたが、製品初期コスト増加のみならず、コンクリート基礎設計にも影響を与え現場建設費用も増大しています。
さらにスケール堆積が始まると、経年ごとに伝熱効率の低下による電力消費の増加を防ぐことが難しい状況になります。
メンテナンス方法
従来方式
スケール除去による手段としてもっとも多くは、開放・機械+ジェット洗浄、ガスケットの張替え作業再組立作業を行い、大型シェルアンドチューブ(内径2m前後)式熱交換器であれば最低でも1週間の実作業時間と膨大なコスト、作業場所を必要としています。
従来の薬品洗浄
薬品洗浄でもっともポピュラーな塩酸系洗浄剤を使用した場合
・ 金属腐食がある。
・ 作業者自身の危険性(保護用手袋及びめがねは必須。)
・ 金属表面が荒れてしまうため、不導体皮膜の再形成を行う必要
・ 作業後の処理液、廃液の中和液なども必要
など、メンテナンスには多大なる労力と費用が必要でした。この費用が経営を圧迫してプラントの休止を余儀なくされた企業も少なくありません。